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2007年10月19日 (金)

就職と適職

 世の中には数え切れないくらいの職業があるけれど、さて何になる?という決断を下すときは、意外とあっけないのかも知れない。
私の場合はそうだった。
数学物理学科にいたが、数学はどちらかというと苦手で物理は文句なしに面白かった。
したがって、進路も高校理科の教員かハードウェア技術者と決めていたが、今から思えば何の努力もしていなかった。
 ところが、卒業まであと1ヶ月となって一気に現実路線に傾いた。
ソフト会社に履歴書を送って、そこの技術者になると決まるまで1週間ほどだった。
私は唯一のコンピュータの授業である「数値計算法」で、フローチャートがどうしても書けず課題を提出しなかった。
そのくせに、自分勝手にいろいろ思いついたプログラムを夢中になって作っていた。
それでも成績は「可」で単位をいただいた。
土壇場で、新聞の「電算室要員」の求人広告と、夢中になってプログラムを作ったことが結びついたのだ。
 会社に入って勉強して資格も取り、独立して実績もつくったが、未だになぜか違和感と後ろめたさが消えない。
コンピュータの専門教育を受けていない、という弱みがふと脳裏をかすめることがある。
一方で、ソフトウェアはまさに天職だと思っている。
システム設計やプログラミングはとても楽しい作業だ。
いろんなところでコンピュータやC言語の講義をするのも、楽しくてしょうがないので適職だと思う。
だから、今の職業に行き当たって本当にラッキーだったと思っている。
 だれにも適職と言えるものがいくつかあるはずだ。
人生の早いうちに、そのうちのどれか一つに行き当たることができれば、それは大変な幸運だと思う。
若い人たちが、学校でいろんな可能性にふれることができたら、意外な適職を見つける機会も増えるはずだ。
卒業して適職が見つからなくても、一人の人間として尊重される世の中であってほしい。
自分の意志をしっかりもって、自分の居場所をみつけてほしい。

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