フラクタルCGアニメ
カオス・フラクタルCG作品集にフラッシュで掲載していた動画を、wmvファイルにしてYoutubeにアップロードした。ダウンロード待ち時間が短くなり、すぐに再生される。フルスクリーンモードで見ると、かなり迫力がある。
他のCGも動画にして、順次アップロードしてみようと思う。
カオス・フラクタルCG作品集にフラッシュで掲載していた動画を、wmvファイルにしてYoutubeにアップロードした。ダウンロード待ち時間が短くなり、すぐに再生される。フルスクリーンモードで見ると、かなり迫力がある。
他のCGも動画にして、順次アップロードしてみようと思う。
1990年代バブルのはじめ頃、心斎橋の東急ハンズで「葉から芽」という葉っぱを1枚買った。そういう植物があるのは知っていて、ぜひほしいと思っていたので500円くらいで買ったのだった。それから数年、葉から出た芽が立派な株になり、灯籠のような地味な花を鈴なりにつけた。ベンケイソウ科の植物で、セイロンベンケイソウとか灯籠草とか、いろいろな名で呼ばれているらしい。葉から芽が出るうえ丈夫なので、いくらでも増える。
葉から芽が出る様子はフラクタルな感じで、見慣れるまでは不思議でならなかった。漸化式のフラクタル画像を調べているうちに、セイロンベンケイソウを連想するような図形を見つけた。フラクタルCGは、何かに見える画像がよく現れるが、これもその一つだ。解析的に解くのは得意でないが、雲をつかむような問題にアプローチするのは大好きだから、事実を積み重ねていくうちに、ある日突然ヒントがひらめくかも知れない。
非線形の漸化式によるカオス・フラクタルCGでは、「何か」に見える様々な模様が現れる。その中で、「深海生物」のような印象を受ける画像をいくつか紹介しよう。
本来モノトーンの画像であるが、青系の彩色によって深海の印象が強くなる。微生物のように見えるものもあるが、この画像を発生する式に単位がないので、画像のスケールにはあまり意味がなのではないか、と考えている。そもそも物とは何なのか、空間や時間との関係は何なのか、その一端を垣間見る入り口がありそうな気がする。C言語による「カオス・フラクタルCG作品集」
簡単な漸化式から発生するカオス模様に、彩色を施したCG作品です。C言語プログラムで、画像の発生・彩色・ビットマップファイルへの保存をおこなっています。本来はグレースケールの画像ですが、RGBのトーンカーブを調整して色を発生させることにより、バーチャルなリアルさを出しています。画像そのものは、コンピュータの精度の範囲で正確なものです。これらの画像は、 「カオスフラクタルCG作品集」 に新たに追加した作品の一部です。
前の計算結果を使って、次の計算結果を求めるような式を漸化式という。線形というのは、グラフが直線になる比例関係を表す言葉だ。非線形は、グラフが直線にならない複雑な関係ということになる。例えばマンデルブロ集合は、コンピュータで次の漸化式を、計算結果が或る値を超えるまで計算し、計算回数によって点(Cr,Ci )の色を決める。
Xi+1=Xi*Xi-Yi*Yi+Cr
Yi+1=2*Xi*Yi+Ci (X0=Y0=0)
同様にいろいろな漸化式を計算してみると、様々なカオス図形が得られる。簡単な式でも、繰り返し計算することで複雑な構造が生み出される。この世界はそのようになっているのだ。
「カオスフラクタルCG作品集」のWebページに、休みの間に作成した作品を32枚掲載した。
この記事のCG画像は、いずれもジュリア集合という図形の全体あるいは一部分を表現したものである。昔、MS-DOSを使っていた頃、仕事の合間にカオス・フラクタルのCG作成プログラムをたくさん作った。何年か前に、マンデルブロ集合のプログラムをフルカラーのWindows版に作りなおして、デフォルメなしの図形の迫力に圧倒された。一人で見るのは勿体ないので、「カオスフラクタルCG作品集」のWebページを作って公開している。
秋分の日の夕方に、20年以上も前から作りたいと思っていた、ジュリア集合のプログラムを作ってみた。使っているCコンパイラはオープンソースのWatcom Cだ。
Webページでは、100×100ピクセルのサムネイル画像と、800×800ピクセルの画像を掲載している。